早期退職を夢見て

Dreaming of early retirement

溺レる

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遅ればせながら、初めて川上弘美の本を読んだ。
センセイの鞄」とか、少し気になっていたんだけど、どうもきっかけが無くて一冊も読んだことが無かったんだけど、タイトルがなんかひっかかったのと、この短編集の作品が全て文學界に掲載されたものであること、川上弘美文學界新人賞の選考委員の一人であるってことで読んでみた。

ひとつの世界がある。
厳選というより、溺愛する言葉だけを使って、独特の時間の流れの中で作者にしか書けない、というより他の人間が書こうとはたぶん思わないだろうし、同じ物語を書いても決して同じ小説にはならない世界。
それを持てるのは単純に素敵だと思う。

ストーリー性とか、展開といった視点から感想を考えるのは間違ってるんだろうな。
単純にこの世界に浸れるか、違和感を感じるか、、

ぼくは七編を一気に読むのはちょっときついというのが正直な感想。
今度、長編を読んでみよう。