早期退職を夢見て

Dreaming of early retirement

フィリピン・フール

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「フィリピン・フール」 内山安雄。
面白かった!最近読んだ本の中ではダントツだな。
人は人生で一冊は小説を書けるって通説が本当に正しいんだって肌身で感じられる本。
この本のなかには、作者が考えているような文学的要素なんて無い。主人公が作家だからなんて物語には関係ない。
文章も決して上手くない。
圧倒的に物語が面白い。
この物語の主人公はただのおっさんで、その行為の必然性に職業が顔を出す必要はないし、むしろいい訳になってしまう。

ただ、面白いんだ。

いままで何冊か内山安雄の本は読んでたんだけど、この本を書けただけでこの人の今までの生き方は無駄じゃなかったんだ。

ぼくは、まだ一冊も書いてない。