プラープダー・ユン(著)
タイの新進若手作家、けっこういけてる。
同名映画の原作なんだけど、映画よりいい。でも、小説があって映画というより、脚本をそのまま小説化したような印象を受ける。
全体的に不必要な、修飾はいっさいなく、潔い文体。全ての節が固有名詞で始まる第一章、ジェットコースターの下りのような第二章、そしてゆるやかに着地する最終章。
バンコクが舞台だけど、バンコクの描写なんてほとんどない。でも、そこがバンコクであることが、はっきりわかる。これ、「ウォンカーウォイ」が映像化していたら、かなり好みだったろうな。
もう少しで休み、GW明けは、ちょっとツライ。週末はちょうど、桜が見ごろ。
どこかに花見にでかけようと思う。