早期退職を夢見て

Dreaming of early retirement

インドいき

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イリアム・サトクリフの「インドいき」
あまり期待していなかったが、これは面白い。
サブ・カルっぽい内容なんだけど、こんなに上手い一人称はめったにない。
登場人物も生きてるし、情景描写も最高。
なにしろ、こんなに上手いのに軽く書いてるところがいいんだよな。たまらん。

小説としても最高だけど、同じような旅をしたので、その時を思い出したり、
あそこ行った、それわかる、そんな奴いる、って思い出し笑いをしたりして。
特にコヴァーラムビーチのくだりは懐かしかったなー。
久々に楽しい小説に出逢った感じ。
軽く書くってものすごく上手いってことだよな。

でも、一人称で素敵な小説にしようと思うと主人公がクールというか、客観的、悪く言えば
無個性になっちゃうんだよ。
両立するとすごいものが書けそうな気がする。