早期退職を夢見て

Dreaming of early retirement

芸術家

打ち合わせで、人里離れた場所にある家具工房へ行った。
小さな峠を越えたスキー場の近く、今の季節、そこへ向かう人は少ない。

いかにも工房といった感じのログハウス。
地元では有名な、木工職人なので、なかには、多種多様な作品や素材があり、
説明を聞くと本当に飽きない。

彼は、ここで、1日中、ほとんど人と話さず、木と話してるんだろうなぁ。
彼が、とことんこだわっているのは、「木の模様」。
年輪が、あんな見せ方をするなんて、驚きだ。

しかし、芸術家らしく問題点がある。
それは、

人の話を聞かない。

帰り道、ぼくも、人の話を聞かないくらいの人間じゃないと駄目なんじゃないかと一瞬思った。